
和室だけでなく洋室にも
空間を彩る「襖」
襖は日本独特の間仕切り建具。ですが、ただの間仕切りではありません。調湿機能や保温性など機能的な特徴やその豊富な色や絵柄で空間の雰囲気や季節感を演出してくれるアイテムとして重宝します。
日本の古くからの伝統は商業施設や洋室など今の時代にも合った襖にも進化しています。
特徴
襖の特徴
部屋の間仕切や押入れなどに使われている建具の襖。襖を開け放つことで部屋を広く使ったり、複数の部屋を間仕切ったりと、生活状況に応じて空間を柔軟に変更できます。
また、襖紙によって部屋の雰囲気や季節感を演出できるなど空間を彩ることのできるインテリアアイテムとしても利用できます。
襖の機能性
■保温性・調湿効果
ふすま紙の間の空気の層による断熱効果や湿気を吸収・放出する湿度調整する役割を持っているので、快適な空間を作ることが可能となっています。
湿度の高い時期に何日も部屋を閉め切っていると、湿気を吸収したふすま紙にカビが発生することがありますので、部屋の換気をこまめに行うことで湿気を放出でき、長持ちします。
■空気清浄機能
有害物質を吸着する効果がありますが、空気清浄器のフィルターと同様に、時間がたつとこの機能も徐々に衰えてしまいます。
■経済性・エコ
表の紙や布を張り替えるだけで新品のようになるだけでなく、イメージを変えたりすることもできます。

構造
襖の構造について
襖は大きく分けて次の4つの構造でできています。
■縁(わく):ふすまの骨組み周りに囲むように取り付けてある縁です。
■組子骨:ふすまの骨組みです。べニア板などで覆ってあるタイプもあります。
■ふすま紙:下張り、うけ紙、上張りの3層からできています。
■引手:取手部位になります。

ふすま紙
襖の張替えに使われる主な襖紙の種類
当店でもご依頼の多い襖の張替えですが、張替えに使われる主な襖紙には以下のような種類があります。
鳥の子(和紙)
機械漉きの和紙ですが、手漉きの風合いに近いものも多く、色の種類も豊富です。
本鳥の子(和紙)
機械は使わず完全手漉きの和紙。襖紙の代名詞ともいわれる伝統的な手漉き和紙です。
特選糸入り(織物)
レ-ヨン糸やマニラ麻糸で織り込まれた織物のふすま紙。絵柄は印刷されています。
特選織物(織物)
長繊維のレ-ヨン糸やスラブ糸・ネップ糸等で織り込まれた織物ふすま紙。絵柄は手加工や最新の技術で加工されています。
高級織物(織物)
主としてドビ-織など縦糸・横糸ともに糸目の詰んだ高級な織物ふすま紙。縦糸にレ-ヨン糸50本/インチ位、横糸に意匠撚糸や絹糸を40本/インチ程度打ち込んで変化をつけます。
加飾される絵柄も一枚ずつ丁寧に手加工。高級感のある、大胆ながら落ち着いた柄が多い。高級品。

張替え方法
襖の張替えについて
当店では、一度すべてのふすま紙を剥がし、組子骨だけの綺麗な状態にしてから新しいふすま紙を張らせていただいております。
これにより、変色やシワ、汚れの蓄積などの問題が軽減され、ふすまを長持ちさせることが出来ます。
袋張り
縁を取り外し組子骨を包むように張ります。
糊付けが裏側にくる為、隅々まできれいに仕上がります。
切り張り
ふすま紙をふすまの縁の内側のサイズに裁断して張ります。
縁が取れない(ふすまの片面にべニアなどがついている)場合などは袋張りができない為、切り張りになります。
糊がまわりにくる為、下地の状態によっては多少の段などがでる事があります。
※注意点
ふすまの吸保湿機能の作用により、湿気の多い日にはふすま紙のシワや歪みが発生することがございます。
湿気を取り除くと治まります。ふすま特有の現象となりますので、どうぞご了承ください。

施工の流れ
Work Flow
1
お問い合わせ
まずはお気軽にお電話かメールでお問い合わせください。
日程調整後にお見積り(無料)にお伺いいたします。
2
お見積り
サイズや形状などのご確認にお伺いいたします。
ご不明な点などお気軽に!
3
引き上げ
修理する襖を引き上げに伺いいたします。
お見積りと引き上げを同時にご希望の場合はお問い合わせ時にご相談ください。
4
修理
当店工場にて修理をいたします。
形状や数量によりまして期間が変わってきます。お見積りの際におおよその修理期間をお伝えいたします。
修理期間の目安
■ふすま・網戸:当日~2日
■障子:2日~5日
5
納品・設置
修理が終わりましたら、納品に伺います。
30分程でお取り付けいたします。